どうなる!?PSVR2の近視・乱視対策

いよいよ予約が始まったPSVR2、ローンチに合わせて発売されるソフトもかなりの数でVRファンとしてはメタクエスト2発売以来の起爆剤として期待しています。

ただメガネ屋として気になるのは近視や乱視などの屈折異常への対策です。

公式ウェブサイト(PSVR2 技術仕様)を見てみましたが特に明記されていないようです。

強いて言えば『レンズ間距離 調整可能』との記述があるもののこれが個々人の瞳孔間距離に合わせてレンズの光学中心を変更できる機能なのか、焦点距離を変更して屈折異常をへッドセット単体で矯正できるのか私には判断できません。

YOUTUBEでもPSVR2の実機体験動画など上がっていますが現状どの方式かわかりませんでした。

そこで一介のメガネ店主として予想してみます。

現在VRヘッドセット装着時の近視・乱視対策は大きく分けて3つあります。

①メガネ方式(メガネをかけたままVRヘッドセットを使う方式)
メリット:すでに持っているメガネを使えば追加投資不要。
デメリット:フレームの形状によってはヘッドセットに入らない、レンズが曇りやすく煩わしい。

②本体焦点距離調整方式(ヘッドセット本体に焦点距離調整機能がついており、度数に合わせて見え方を調整できる。)
メリット:メガネをかけずにはっきり見える、追加投資不要。
デメリット:一定の度数以上の強度近視あるいは乱視の方は対応できない、本体価格が高くなりがち。

③アタッチメント方式(ヘッドセット本体に公式・非公式度付きレンズのアタッチメントを装着する。)
メリット:メリット:メガネをかけずにはっきり見える。強度近視・乱視にも対応可能。
デメリット:作製に別途費用がかかる。


74,980円という本体価格を考えるとコスト面で②の焦点距離調整方式は難しいでしょうし、公開されている画像を見る限りのレンズ周りのデザインから①のメガネ方式なのかなと予想します。
とにかく発売が楽しみです!

2/24 追記
ついに発売されたPSVR2、やはり①のメガネ方式のようです。
メガネ方式いいところもあるんですけど個人的には今流行しているボストンとかウェリントンとかの大型フレームだと
うまく入らなかったり、レンズがすぐ曇ったりしてしまうので
公式で度付きアタッチメントを出してもらってどちらでも選べればよかったかなと・・。

また話題のアイトラッキングですが、自分のようなアラフィフ以上の年齢で遠近両用を使っている場合、
遠近などの累進多焦点レンズは側方に揺れ・歪みを集めているため側方視しないのが原則なので
VR用の単焦点メガネを作ったほうが見やすくなるのでは?などメガネ屋的には興味が尽きません。

遠近両用メガネの度数分布図
側方(図点線より外側すべて)は揺れや歪みを集めているのでそこで見てはいけない。お渡しの際には横目で見ずに真正面に首を向けて見ていただけるようレクチャーします。