
Contents
はじめに
2025年3月ついに新プラットフォーム「インフィニオ」を採用した普及帯補聴器オーデオI-Rついに発売されました。レシーバーとチップのハードウェアが刷新されBluetooth LE対応や上位機種限定だった機能の普及帯機種への付与など思い切ったモデルチェンジを認定補聴器技能者がまとめます。

新チップ『ERA』搭載
昨今の補聴器は周囲の環境を瞬時に分析し、装用者に言葉をより聞き取りやすく処理すること求められています。また、現代人に不可欠なスマートフォンを中心とするエコシステムへの補聴器の融合も重視されているため、補聴器の基本性能を語るうえでチップの演算能力と通信能力が重要となってきています。今回はオーデオI-Rでは新型チップERAが搭載され「音質」と「接続性」で大きな改良がおこなわれました。

聞こえの向上(Sound Quality)
- 新搭載のERAチップの高い処理能力がもたらす、新処方式APD3.0とオートセンス6.0により、ファーストフィッティングの成功率が向上。
- 約5年ぶりのレシーバー刷新。
- 更に今まで上位クラスにしか搭載されていなかった機能が普及帯モデルにも追加。
普及帯モデルへ追加された上位機能一覧
- 最上級90クラスのに搭載されていたプログラム「車の中でのことば」がスタンダード50クラスからに。
- プレミアム70クラスから搭載されていた衝撃音抑制機能「サウンドリラックス」がスタンダード50クラスからに。
- スタンダード50クラスから搭載されていた指向性を高める耳介効果機能「リアルイヤーサウンド」がエントリー30クラスからに。
Bluetoothを介した通信機能の向上(Connectivity)
- ハードウェアの更新により通信可能距離が伸長(75m→150m)。電車内や駅構内などの混雑した状況でも通信が切断されにくく。
- 強化された通信機能を活用したアプリ上から補聴器の現在位置確認ができるように。
- ASHA未対応スマホでも接続できるBlutooth LEオーディオ対応、Auracastへの将来対応。

防水機能の強化(Water block)
「ライフ」シリーズで導入されたIP68を超える強化防水がオーデオシリーズで標準化。

強化防水を実現するための改良点
- ハウジング表面に施されたプラズマコーティング
- 内部基盤に施されたパリエンコーティング
- マイクに水が直接かからないために工夫された開口部
- 充電池の完全密閉化
まとめ
今回は5年前のマーベル以来のレシーバー更新を伴う大規模アップデートです。フォナック補聴器はマーベル世代で充電式の本格採用、Bluetooth連携など大きく補聴体験を向上させました。
今回のオーデオI-Rは「音質」「接続性」「防水性」それ以来の大規模刷新となります。ぜひご相談ください。

お気軽にお問い合わせください。045-731-2802営業時間 9:30-19:00 [ 水曜日定休 ]
お問い合わせはこちら