『世界初の両面複合累進』とは

遠近両用メガネに代表される累進レンズは一枚のレンズに異なる度数が入っています。

そのため、ひとつの度数しか入っていない「単焦点」レンズとは異なり、遠くから近くまで幅広い距離で見ることができることが特徴です。

こうした特性上、累進レンズは設計の優劣が「見やすさ」に大きく影響をあたえており、その誕生以来各メーカーにより様々な設計が誕生しました。

そして、これまで生まれた累進レンズの設計は度数変化が行われている『累進面』をレンズの表側で行う外面累進と内側で行う内面累進の大きく分けて2つの設計のどちらかで作成されてきました。

その外面累進と内面累進、2つの設計にはそれぞれ長所と短所があり、それぞれのいいとこ取りをめざして生まれたのが両面複合累進です。

遠近両用レンズの設計の種類

外面累進
長所:縦方向の視線移動が少なくて済む。
短所:左右の視野が狭い。

内面累進
長所:左右の視野が広い。
短所:縦方向の視線移動が多くなってしまう。

この2つの設計の
長所のみいいとこどりを目指して作られたのが

両面複合設計』です。

両面複合累進は外面と内面二つの累進設計の良いとこどり

現在流通しているレンズを設計ごとにランク付けすると 以下のようになります。

グレードが高いほど表の上に行くほど見やすくなっているとお考え下さい。

一般的に言われる『両面設計』より『内面設計』のほうがグレードが上だということにご注意ください

もちろん両面複合設計は最上位のグレード4です。
(ちなみに当店が販売する累進レンズはほぼすべてグレード3の内面累進以上の設計を使用しています)

注意点としては、某チェーン店のCMで一時期俳優の西田敏行氏さんが言っていた「両面設計」と「両面複合累進」は違うもの ということです。
ややこしいのですが「両面設計」は「基本は外面累進設計だけど内面で補正を加えているので両面」という意味であくまでベースは外面累進という形になります。

『ホヤラックスウェルナ シリーズ』各タイプの特徴

こうした高度な設計を使用し、お客様ひとりひとりのために長野県松島にあるHOYAの最新工場(工場見学記事はこちら)で製作されたレンズが当店のおすすめする『ホヤラックス ウェルナ』シリーズです。

好評を得ていた『ホヤラックス LSV、Jaz、FDクリアーク』の見やすさはそのままに両面複合レンズのウェルナブランドに統合し、お客様に分かりやすくなりました。

『メガネは便利そうだけど揺れ、歪みがあるのでチョット・・。』

と敬遠された方もぜひお試しください。

ウェルナフィールド
⇒バランスのいい遠近両用タイプ 

好評だった『ホヤラックス LSV』の後継商品のフィールドはLSV同様、ライフスタイルに応じて「ハーモニー」と「クラリティー」2つのタイプから選ぶことができます
当店では両タイプのトライアルレンズを完備しておりますので実際に違いを体験していただき、度数やお客様とのコンサルティングを通じて最適のものを選択させていただいております。

『爽快さ』のクラリティ

HOYAの累進レンズとしてはハードよりの設計で遠くがさらにスッキリワイドに見えるタイプ。その一方でBOOMの恩恵で従来と同等の中間・近用の見え方をキープしています。

「バランス」のハーモニー

比較的ソフトよりの設計で中間部が広く慣れやすいタイプ。高加入度でも違和感が少なく使いやすいのが特長です。

ウェルナシティ
⇒揺れ歪みが少なく、近くがより見やすい汎用タイプ

20㎜という長めの累進帯を採用することで、スマートフォンやパソコンなどを利用する現代人のライフスタイルにより適合した新発想常用レンズです。

詳しくは下記のリンクから特集ページ

Jazの魂を受け継ぐレンズ 『ホヤラックス シティ』設計について

ウェルナルーム
⇒長めの累進帯で4メートルから40センチの距離に最適化した設計の室内用レンズ

テレビや家事、デスクワークなどが快適に過ごすことができます
詳しくは下記のリンクから特集ページをご覧ください。

テレワーク対策はブルーライトカットだけではありません!御存知ですか?中近レンズ

2021年追記
ウェルナと同じ両面複合設計を使用しよりお求めやすい価格になった流通限定レンズ『クリアテクノ』が発売され、現在当店ではそちらをお勧めしています。

2023.6追記 新商品HOYA LUX Optina(オプティナ)発売

両面複合累進設計誕生20周年を迎え、ウェルナのさらなる上位モデルに新たなラインナップにHOYA LUX Optina(オプティナ)が加わりました。

HOYA独創の両面複合累進設計はそのままにプレミアムクラスのオーダーメイドレンズ「HOYA LUX 極」に採用されている「両眼バランス設計」と「両眼Naturalコントロール」設計が採用され更なる近方視の改善が行われています。

メガネは『魔法』ではありません。

両面複合累進(BOOM)は素晴らしい技術ですが、遠方も中間も近方もすべてがはっきり見えるレンズというのはあり得ません。

お客様お一人お一人のライフスタイル、優先する目的や装用感のお好みなどに合わせて、もっとも適合した処方や設計を選択することで初めて、両面複合設計のポテンシャルを生かした満足感の高いメガネレンズを作ることが出来ます。

正しいレンズ度数が処方されて初めて優秀なレンズ設計がその効果を発揮するのです。

当店では認定眼鏡士が時間をかけて、度数の決定からレンズ設計の選定までさせていただきます。その場で見え方を体験できるの各種テストレンズも完備しておりますので、お気軽にご相談ください。

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