
「昔のほうが景色が色鮮やかに見えた、今はくすんですっきり見えない気がする。」
「暗いところでとにかく見づらくなった。」
眼鏡技術者をしていると、たまにこのような方がいらっしゃいます。
これは気のせいや思い出補正では無く、目の中で加齢に伴い色の知覚に変化が起きていることが原因があるかもしれません。
こうした色覚の変化を補い、コントラストを向上させるレンズコート『ニコン シーコートネクスト リヴィール』を取り上げます。


(写真はイメージです)
Contents
プルキンエシフトと年齢に伴う色の感じ方の変化
プルキンエシフトとは
加齢に伴う色の感じ方色覚の変化にはプルキンエシフトという現象が深く関係していると考えられています。
プルキンエシフトとは、暗い環境下で青や緑が明るく、赤や黄色が暗く見えるという視覚的体験です。
眼球の奥にある網膜には光を感じるセンサーとして、錐(すい)体細胞と杆(かん)体細胞という二種類の細胞があります。
錐体細胞は明るい環境で働き、色の識別を担っているのに対し、杆体細胞は暗い環境で働き明暗の識別を担っているものの色の識別とくに赤・黄色系の光が苦手という特色があり、明るさによる色の見え方の違いプルキンエシフトをもたらすと考えられています。
加齢にともなう色覚の変化
年齢を重ねると、網膜の錐体細胞の数や機能の低下、加齢による水晶体の透明度の低下などで暗い場所でのプルキンエシフトにともなう色覚の変化、つまり赤色や黄色が鮮やかに見えない、くすんで見えるという現象を感じやすくなります。
ですのであながち『昔のほうが景色が色鮮やかに見えた』というのは気のせいではなく年齢に伴う色覚の変化によるものと考えることができます。
加齢や明るさに伴う色覚の変化を補う全のっけコーティング、シーコートネクストリヴィール
ニコン・エシロールはこうした色覚の変化に対する対策として2024にシーコートネクストリヴィールを発売しました。 このコーティングの特徴はプルキンエシフトにより感度の下がる光を通し、ほかの波長の光を調整することにより、暗所や加齢に伴う色覚の変化を抑えコントラストの向上を図っていることです。

当店のお客様に実際にトライアルで体験していただくと特に50歳以上の方で、通常のコーティングよりもリヴィールを通してみるとコントラスト感と赤い看板などの見え方が向上したと感じる方が多いようです。
またコントラスト向上を謳うカラーやコーティングは他にもありますがどうしても反射光が独特だったり、グレーやイエローなどの色味が強かったりしますがリヴィールは白い紙の上にのせるとやや赤っぽいものの、メガネとして肌の上にのせると見られ方も見え方も比較的に自然です。
そしてリヴィールは傷ホコリ防止、HEVカット、裏面反射UVカットもついておりますのでレンズに付加価値を求める方、少しでも見やすさ快適さを求めるお客様にはお勧めです。
最後にリヴィールに限らずコーティングやカラーのコントラスト向上、見え方向上効果は非常に個人差が大きいです。
リヴィールの場合でも効果を感じない方ももちろんいらっしゃいます。
ネットや第三者の評価だけでなく、必ずトライアルがある店舗で実際の効果を確かめてからのご購入を強くお勧めいたします。
当店ではもちろんリヴィールのトライアルがございます。1級眼鏡作製技能士が度数やレンズ設計を含めてアドバイスさせていただきますのでお気軽にご相談ください。
