PCと接続してクエスト2・3を利用している方へ・・。Wi-Fi6ルーター導入のススメ

1級眼鏡作製技能士兼VRユーザーが気まぐれでVRの普及のためにお送りするVRの普及のためVRはちょっと便利に楽しくなるコラム第5弾。

Oculus Air Linkを介したPC VR接続で「つながらない」「カクカク」「すぐ切れる」などの症状がある方Wi-Fi6対応ルーターにすると幸せになるかも

ルーターをWi-fi6対応のものに買い替えたらOculus Air Linkを介したPC VR接続が快適になったお話です。

Oculus Air LinkとはVRゴーグルのメタクエスト2を無線でPCと接続する技術で、ゴーグルとPCでUSBケーブルを接続することなしにPC向けのVRコンテンツを楽しむことができます。

自宅の無線LAN環境は5年位前にあまり深く考えることなく購入したWi-Fi 5(IEEE 802.11ac)対応のELECOM製ルーターで特に不便も感じることなく使っていましたが、最近接続端末が増えたからか経年劣化の影響かウェブサイト閲覧などの速度が低下していると感じたため買い替えました。

Wi-fi6対応ルーターは高額という自分の思い込みがあったのですが、コロナ禍でのリモートワーク特需の反動か以前より大幅に購入しやすくなっていたため、TP-LinkのArcher AX72というWi-Fi6対応機種にしました。

日本ではバッファローやELECOMなどが有名ですがTP-LinkはWi-fi機器で世界シェア一位のメーカーです。同等性能だとバッファローやELECOMなどの国内メーカーより2~3割ほど安い印象です。

Wi-Fi6対応で6ストリーム合計5400Mbps
同時接続可能端末80台。
これで実売8~9千円でした。
見た目が巨大なゴキ◯リみたいという点を除けば文句なし。

クエスト2はQualcomのSnapDragon XR2チップを使用しており、Wi-fiシステムとしてQualcomm FastConnect 6800を内包しているといわれていますのでWi-fi6に対応しています。(6Ghz帯を使用するWi‐fi6Eには未対応)

追記)クエスト3は搭載しているSnapDragon XR2 Gen2チップを搭載しているためWi-Fi7/6Eまで対応。

ちなみに公式のOculus Air Linkの接続要件は以下の通り

  1. HMDとWi-Fiルーターの距離が6メートル以内
  2. Wi-Fiルーターの設置場所が床から高さ1メートル以内
  3. Wi-Fiの帯域が5GHz(acもしくはax
  4. PCとWi-FiルーターがLANケーブルで有線接続されていること
  5. Oculus Linkの動作要件を満たすPC

実際交換してみると

自分の環境ではルーターを設置場所から壁一枚隔てた部屋でクエスト2をOculus Air Linkを介して無線でPCと接続しています。

一応接続要件ではWi-fiが5GHzであればax(Wi-fi6)でなくてもac(Wi-fi5)でも大丈夫ですので旧ルーターでも接続条件は満たしていましたが、その一方でAirLink接続時に「接続条件を部分的に満たしています。」という表示が出ていました。

今回のルーター交換でいう表示が出なくなり、晴れてOculus Air Linkのスペックをフルに体験できるようになりました。

旧ルーターでもOculus Air Linkによる無線PC接続自体はできてましたが、「Oculus AirLinkでの接続自体がうまく行かない」「ゲームやVR Chat時に突然ラグが大きくカクカクになったり、ゴムバンド現象(Rubber banding)が出てプレイを続けることが困難」になることがありました。

ルーター交換前はその原因が通信環境よりむしろPC自体のスペック不足(CPU: Core i5 8400、GPU:Geforce 1660 Super)の影響が大きいのではと思い半ばあきらめていました。

それがWi-Fi6ルーターになると完全に解消されました。現在VRはPCのある部屋の隣やっているのですが、Quest2発売当初にUSBケーブルでPCと有線接続していた頃よりもむしろ快適なくらいなのには驚きました。

クエスト3をスタンドアローンでルーター設置場所の隣の部屋で使用して、ブラウザ上からSpeedtestを行い下り312.6Mbpsレイテンシ7mS、
ほぼ有線と変わらない速度を叩き出します

お陰でラグが気になってて購入したもののプレイせずに積んでいた『Half-Life:Alyx』やラグで酔ってしまい途中でやめてしまっていた『Star Wars Squadrons』も快適です。

PC VRユーザーでOculus Air linkを使っているが「すぐ切れる」「不安定」「カクカク」とお悩みの方、有線でPCと接続していて煩わしいと感じている方は、6E対応ルーターの発売で以前よりだいぶお求めやすくなってきたWi-Fi6ルーターを導入するとVRで幸せになれるかもしれません。

クエスト3ではWi-Fi6の上位規格Wi-Fi6Eにも対応していると発表されていますが、6E対応ルーターはまだまだ少なく価格も高いですし個人的にはWiFi6までで十分かなと思います。

追記 クエスト3でも超快適です

クエスト3、もちろん発売日に購入しましたがやはり快適です。クエスト3はWi-fi6E対応ですがWi-fi6ルーターでも十分快適。ボクシングゲームやリズムゲームなど遅延にシビアなゲームでも問題なし。もう有線接続には戻れません。

Wi-fi6ルーターと度付きレンズキットとはPCVRユーザーには個人的には必須といっていいと思います。

クエスト2・3用の度付きレンズキットの製作もしています。Wi-fi6ルーター同様に
VR時の快適度が圧倒的に上がりますよー。

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