補聴器電池は一般的なボタン電池に使用される『リチウム電池』とは異なる『空気電池』を使用しています。

これは大容量であること、放電がすすんでも最後まで出力が安定しているという長所を持っていますがその一方でシールをはがして酸素が内部に供給されることで反応し電力を生む性質上以下のような注意点があります。

  • 温度が低いと反応が遅くなるためシールをはがしてから30秒から1分ほど待ってから補聴器に入れる。その一方でシールをはがすと貼りなおしても少しずつ消耗してしまうため使う直前までシールをはがさない。
  • 乾燥すると電池の寿命が短くなるため、補聴器を保管するときは電池を取り出してから乾燥ケースに入れる。
  • 二酸化炭素によって寿命が短くなるので、石油・ガスを燃焼させるストーブなど二酸化炭素が発生しやすい環境では換気をこまめに行う。
  • 一度シールをはがした電池はシールを貼りなおしても少しずつ消耗してしまうため、使う直前にはがして使用する。

特に冬は上記の条件が当てはまることが多いので、補聴器のお使いの方でも「電池の持ちが悪くなった」と感じる方が多いです。ご参考になれば幸いです。

補聴器用電池は冬に弱い!?