Contents

『メガネは「魔法のアイテム」ではありません』

「昔みたいにすべての距離がはっきり見えるメガネがほしい」

そのようにおっしゃるお客様がいらっしゃいます。

たしかに全てのモノを全ての距離ではっきり見えるのは理想ですし、その要望にこたえられるよう全力をつくします。

それでも特にピントを合わせる力(調節力)が衰える40歳代以降では残念ながら困難です。

その一方で正しい処方とレンズ設計の選択により「理想のメガネ」に限りなく近づけることはできます。

「100人いれば100通りのモノの見方」があります。ライフスタイルや年齢、趣味や価値観などで何をどのくらい見たいかは異なります。一人一人の見たいものを把握し、それに応じた処方、レンズ設計を選択することが理想のメガネに近づける唯一の方法です。

重要なのはコンサルティングを通じてお客様の求める「視生活」を把握し、それにもっとも適合するレンズ・度数を選択することです。

一人一人のライフスタイル、見たいものにあわせてメガネは作り上げる必要があります。そのために最適なレンズ処方、設計をお客様と相談することが重要です

専属の1級眼鏡作製技能士がカウンセリングしながらお一人お一人に合わせたメガネをお作りします。

メガネはひとりひとりの眼の状態やライフスタイルに合わせた度数や設計などのレンズの決定、デザイン性もありかつレンズのポテンシャルを引き出せるフレームの選定とフィッティング、完成したメガネの使用法のレクチャーなど複数の諸元から成り立つ極めてワンオフ(一点物)の性格が強いものです。

専任の1級眼鏡作製技能士が時間をかけてお客様と相談しながら、よりよいメガネを作るためのお手伝いをさせていただいております。

また眼鏡に関する知識のみならずHOYAのレンズに精通しお客様のニーズにあわせたレンズをお勧めできる「HOYAレンズアドバイザー」の横浜市南区で唯一の在籍店でもあります。HOYAレンズに関してもぜひご相談ください。

横浜市南区で検索すると「HOYAレンズアドバイザー」在籍店は当店だけです。

参考:お役立ちブログ『累進レンズの設計グレードについて』

設計で見るレンズの種類「あなたにあったレンズで快適な視生活を・・。」

「メガネレンズ」といってもその用途に応じて多くの種類があります。メガネ店とのコンサルティングによりその方のライフスタイルにあわせたレンズを選ぶことが重要です。

単焦点レンズ

ある特定の距離を見るのには適しています。

単焦点メガネレンズは1枚のレンズに1つの補正機能を持つレンズです。

いわゆる『遠く用メガネ』として近視や遠視、乱視など屈折異常がある目を正視(正常な屈折状態を持つ目)に近い視力へ補正するため、 あるいは『老眼鏡』として近くを見るための視力補正用にも使われます。

ただし、正視の目も近視、遠視、乱視の目も40歳代になると少しずつ老視(調節力の衰え)が顕在化してきます。

老視用の単焦点メガネレンズは主に手元の視界を補正するもので、遠方視ができません。

度数によってはパソコン作業をする場合、キーボードは見えても、モニター画面はハッキリと見えないことがあります。

加齢などで調節力が弱まっている人が短焦点レンズを使用する場合は複数使用、つまり何本かのメガネを距離に応じて使い分ける必要があります。

近年では短焦点レンズの欠点を補うアシストレンズなどもございます。(厳密にいえばアシストレンズも累進多焦点ですが加入度数がごく少量なのでレンズメーカーは短焦点レンズのカテゴリーに入れることが多いようです)当店でも対応しお試しできます。

参考コラム
全力スマホ応援『アイアシスト(ちからく)メガネのススメ』 

遠近両用レンズ

一本のメガネで遠・中・近すべての距離をカバーできます。

遠く:中間距離:近く=6:2:2のイメージ

境目のない遠近両用メガネレンズは、一枚のレンズに幅広い距離に対応した多くの度数が入っている累進多焦点メガネレンズの中でも最も利用者が多いレンズです。

基本的には運転にも対応できるように遠くの見え方を重視していることが多く、かつては「足元が怖い。」「フラフラする。」などと言われていましたが近年レンズ設計の進化で見違えるように使いやすくなっています。

またライフスタイルの多様化にあわせて求められる性質や特徴が細分化され、様々な個性がある商品が各メーカーにより開発されています。

参考記事
Jazの魂を受け継ぐレンズ 『ホヤラックス シティ』設計について
近眼系アラフィフの方専用遠近両用レンズ『近視50』

中近両用レンズ(当店のオススメ)

室内での家事、ビジネスに‥。運転しない方は常用もできます。

遠く:中間距離:近く=2:4:4のイメージ

スマホやタブレットユーザーの増加やコロナ禍に伴うリモートワークの進展により注目を浴びているのが中近両用レンズです。

距離にして4メートルから40センチくらいを重視し、室内で最も快適に使用できることに特化した累進多焦点レンズと言えます。

特にパソコンの作業距離である50センチから70センチくらいを見るときに遠方視を重視した遠近両用ではアゴを上げることを強要されますが、中近両用ではパソコンを自然な姿勢で見ることが最大のメリットです。

パソコン作業時が圧倒的にラク!

また設計上の特長としては累進帯(度数の変化する部分)が遠近に比べて長いため揺れが少ない点が挙げられます。

家の中ならかけたまま歩いたりでき、『遠くも見える手元用メガネ』として使われている方もいますし、運転をしない方は『近くのよく見える遠近両用メガネ』として常用頂いているお客様もいらっしゃいます。

一般の方(そしてメガネ屋さんでも?)あまり認知されていないレンズですがライフスタイルに合えば最高のメガネになる可能性を秘めています。(筆者もこのタイプのメガネを常用しています。)

まさにコロナ渦による「新しい生活様式」にぴったりのレンズとも言えます。

参考記事
 テレワーク対策はブルーライトカットだけではありません!御存知ですか?中近レンズ

近近レンズ

パソコン、デスクワーク、読書専用。より近く重視の方へ

遠く:中間距離:近く=0:0.5:9.5のイメージ

手元からデスクまわりまで快適に見るための累進屈折メガネレンズが近近メガネレンズです。

手元専用メガネいわゆる『老眼鏡』に匹敵する近くの見やすさに加えて、老眼鏡では少し離れてしまうと見えなかった机の上やパソコンのディスプレイなども楽に見えるようになるため、一日に4時間以上デスクワークや読書、スマートフォンをされる方にお勧めできるメガネです。

その一方で近くに特化しているため老眼鏡同様遠方は全く見えません。

遠近両用メガネなど他の種類のメガネとの複数仕様が前提になります。

まとめ

ここではレンズ設計面を中心にお話させていただきました。

しかし、よりよいメガネをお客様にお使いいただくにはライフスタイルや今困っていることなどのカウンセリング、それぞれの目の完全矯正度数の決定、両眼バランス、用途に応じた最適なレンズ設計やコーティング、カラーなどのご提案。フレームの選定、フィッティングなどが必要です。

これらをやるだけでも一人のお客様に1時間以上は軽くかかります。「こんなに時間を掛けて視力検査したの初めて」と言われることが最近多いのですが、私個人としては認定眼鏡士そして眼鏡作製技能士として学んだ最低限やらなければいけないことをさせていただいているだけです。

お客様とゆっくりメガネのご相談をさせていただくため、当店ではご予約してのご来店をお勧めしています。下記バナーよりお気軽に申込ください。

累進レンズの設計グレードについて

値段が高い遠近レンズと安い遠近レンズの違いは何?現在遠近両用レンズなどの累進多焦点レンズ(=一枚のレンズに複数の度数が入っている)はレンズメーカー各社から発売されています...

続きを読む

1級眼鏡作製技能士が視力検査いたします。次世代メガネレンズ「M-POS」PC作業・夜間運転・ゲーミングにお勧めです!

レンズ表面に無数に開けられたドット状のくぼみ(Ray Adjust Point)が秘密無色でありながら独創のRAP(=Ray Adjust Point)加工によりまぶしさ...

続きを読む

初めての累進多焦点レンズの失敗を無くしたい!デジタル社会を戦うアラフィフ世代応援レンズ『デジZERO(デジゼロ)』Made by HOYA

デジZEROってどんなレンズ?「デジZERO(デジゼロ)」は遠近両用や中近両用など累進多焦点レンズを初めてご利用いただく方をメインターゲットにしており、選...

続きを読む

テレワーク対策はブルーライトカットだけではありません!1級眼鏡作製技能士がお勧めする『中近両用メガネ』のススメ

中近レンズとは?「遠近両用レンズは聞いたことあるし使っているけど中近両用レンズは知らない。」ちゅうきんれんず?メガネ屋をやっているとお客様...

続きを読む

全力テレワーク応援『アイアシスト(ちからく)メガネのススメ』

気になりませんか?目の疲れ『仕事でPCを一日4時間以上見るのですが最近頭痛や肩こりが酷いんです。まだ30歳代で遠近両用や老眼のメガネは早いと思うのですが・。』 ...

続きを読む

『メガネは一本で済ませたい!』人にお勧め!バランス重視の汎用遠近 『ホヤラックス シティ』設計について

オールマイティー汎用累進『ホヤラックス シティ』とは 境目のない遠近両用メガネレンズが日本で使われ始めて60年以上経ち、遠近両用レンズやその派生である中近レンズ...

続きを読む

今年こそ日本で流行るのか?!紫外線や光で色の変わる『調光(フォトクロミック)レンズ』

調光レンズって?紫外線や光(可視光線)に反応して色の濃さが変化するレンズです。家の中など室内ではほぼ無色ですが、外に出るとあっという間(約10秒)にサングラスに早...

続きを読む

当店のオススメ 両面複合累進設計『BOOM』

『世界初の両面複合累進』とは遠近両用メガネに代表される累進レンズは一枚のレンズに異なる度数が入っています。そのため、ひとつの度数しか入っていない「単焦点」レンズと...

続きを読む

フルオーダーメイドレンズ作成システム HOYA LLI

なぜ今フルオーダーメイドレンズなのか累進多焦点レンズが誕生して約30年、当初は設計、生産技術が稚拙だったため「視界が狭い」「揺れ歪みがひどい」「足元が怖い」など多くの欠点...

続きを読む

レンズ工場を見学してきた!

長野県にあるHOYA松島工場へ行ってきました 2014年11月、当店も所属する神奈川県眼鏡協会青年部の研修旅行で長野県にあるHOYA松島工場へ行ってきました。実...

続きを読む

お気軽にお問い合わせください。045-731-2802営業時間 9:30-19:00 [ 水曜日定休 ]

お問い合わせはこちら