下町のめがね店がクエスト2用度付きレンズキットを作っているわけ

私は横浜の下町南区で眼鏡店を経営しています。

デジタルガジェット大好き人間なので「VR元年」と呼ばれた2016年くらいからスマホを利用したVRを楽しんできました。

初めてのVR体験はサムスン(=Samsung)が開発した今は亡き「Gear VR」を2015年ごろに横浜のヨドバシカメラで体験したときです。

「Gear VR」は2015年サムスンが自社のスマートフォン『GALAXY』用に開発したVRシステムで当時としては革新的でしたが、現在のクエスト2で体験できるVRと比べると相当クオリティーは低かったはずです。

それでも体験用コンテンツとして用意されていたVR映像(桃神祭2015 VR Special LIVE 360°VR動画)を初めて見たときに「未来きた…。」と衝撃を受けたのを今でも鮮明に覚えています。

そして2020年の9月、初代Questをスペックで圧倒しかつ3割近く安価な37,100円のOculus Quest2が発表されると「これだ!」と感じ、はじめてのVR専用ゴーグルを予約してまで購入してしまいました。(2023年6月現在47,300円に価格変更)

Quest2を実際に体験してみるとそれまでのスマホを利用した簡易型VRとは全く違う没入感があり、Eleven Table Tennis、バイオハザード4、PistorWhip、 BeatSaber、Until You Fall、Star Wars™:スコードロンなどのゲームを中心にYoutube、Amazon Primeビデオ、Google Earth VR、Wanderなどの映像コンテンツも楽しんでいます。

私自身、この年齢になってここまでワクワクさせてくれる物に出会えるとは思っていませんでした、それだけの魅力や可能性がVRにはあると個人的には思っています。

VRを初めて体験したときの衝撃は中学生のころ東京ディズニーランドで初めてキャプテンEOを見たときに匹敵するものでした

VRの魅力や凄さについては全世界のユーチューバーさんやブロガーさんが書いていらっしゃるのでこれ以上は割愛させていただきますが、そんなVRには一つ問題があります。

「近視や乱視でメガネをかけないと現実世界がぼやけて見える人はVRの世界でもきちんと見えない!」ということです。

筆者自身も-2D程度、裸眼視力0.1~0.2の軽い近眼です。

メガネ無しの裸眼でクエスト2を見ると現実世界と同様にVRの画像もぼやけてしまいます。

VRゴーグルの光学的仕組み。
VRゴーグルに内蔵された凸レンズの物的焦点内に小型のディスプレイを置くことで
ディスプレイに移った映像の拡大された正立虚像を見ています。

ですのでメガネをかけざるを得ないのですが、実際にメガネを使ってみるとメガネ用スペーサーを使っても 大きめのフレームを使ったメガネは入らない、BeatSaberのような動きの激しいゲームをすると落ちてくる、曇る、メガネが顔に押し付けられて痛い、フレームが歪む、クエスト2本体のレンズにキズをつけそうだし、何より面倒くさい・・

そこで一介のVR愛好家のメガネ屋としては何とかメガネをかけずにVRを快適に楽しめないかと解決法を探していたのですが・・

筆者

ありました!

近眼・乱視のメガネユーザーがメガネをかけずにVRを快適に楽しむには?

ついに見つけたメガネをかけずにVRを楽しむ方法は『VRゴーグルの本体レンズ用傷防止アタッチメントに度付きレンズを入れる』というものです。この方法ならば、いちいちメガネをかけずにVRを楽しむことができます。

私自身、通常のメガネを使ったVRでもそこそこ満足していましたが、自分用に度付きレンズキットを試しに作成してみたところ想像以上に快適、控えめに言って最高でした。

私自身はクエスト2で起動した後に最初に入る部屋(?)で思わず声を上げるほどの違いを感じました。なにより像や活字が鮮明になり立体感・没入感が増します。

さらに狭いゴーグルの中でメガネをかけることでズレたり、クエスト本体のレンズに傷つけないように気を使ったり、汗や涙でレンズが曇るなどのストレスからも解放されました。

最初は完全に自分が楽しむために作成したのですが、想像以上にVR体験の質が向上したのでメガネに悩むVRユーザーにこの感動を体験していただきたく、販売させていただくことにいたしました。

レンズキット使用時見え方の比較
(表示されない方は再読み込みお願いします)
上:-2D軽度近視の見え方
下:度付きレンズキット使用時の見え方
メニュー画面の活字や遠方の建物のディティールが全然違って見えます
(比較はイメージです)

↑2023年11月クエスト3レンズキットの発売も開始いたしました!

詳しくは上記バナーよりメタクエスト3度付きレンズキットのページを御覧ください。

『メタクエスト2度付きアタッチメント』の価格・納期・使用レンズ

自身がVRのヘビーユーザーでもある1級眼鏡作製技能士が最高のVR体験のために通常の眼鏡作製と同様の視力検査を行い、メタクエスト2用の度付きアタッチメントを作製いたします。

価格

レンズキット本体2,200円
レンズ(HOYA ニコン・エシロール 東海光学の眼鏡用光学補正レンズ)10,560円~
コーティングオプション(傷・帯電防止、ブルーライトカットなどをご希望の場合のみ)+3,520円~
レターパックプラス配送料(完成したレンズキットの配送をご希望の場合のみ)+520円
合計12,760円~
メタクエスト2レンズキット価格目安
強度・遠視系の場合は特注料金・スペーサー代がかかる場合がございます
詳細はお問合せください。

納期

受注した日より最短で翌営業日、遅くても3営業日までにお渡しor発送
(強度などレンズが特注の場合は1週間ほどかかります)

使用レンズ

通常の屈折矯正用眼鏡に使用するものと全く同じHOYA、Nikon、東海光学などの国内一流メーカー製低反射マルチコーティングレンズを使用し、各種傷防止、帯電防止コーティング、ブルーライトカットもオプションで対応可能です。

受注後、直接1級眼鏡作製技能士である私が加工を行い発送、お渡しいたします。

-8.00D以上の強度近視や-2.00D以上の強度乱視でも作製いたしますのでお気軽にご相談ください。(その場合は超高屈折非球面レンズの使用や特注対応をお願いする場合がございます。)

また作成後、取りに来るのがご面倒な方はご自宅への郵送(レターパックプラス使用 実費520円)も行っております。

ご来店のお客様へお願い
最高のVR体験を目指して、クエスト2レンズキットの作製にも1級眼鏡作製技能士による通常の眼鏡作製とほぼ同様の視力検査を行いますので最短で45分ほどのお時間を頂いております。
そのため先約のお客様やご予約と重なってしまった場合、お待たせもしくはお断りをすることになってしまいますのでご来店のご予約にご協力をお願い致します。

New!こちらからオンライン予約も可能になりました。
今まで通りメール・電話でも承ります。

ここが違う!ダイビング用度付きゴーグルなどに使用されているレンズとの違い

使用しているレンズは当店が普段販売している光学補正メガネに用いるレンズと全く同じものです。
ネットショップなどで販売されているダイビングゴーグル用の安価な度付きレンズ(多くはポリカーボネート製ノンコートレンズ)とは明るさやゴーストの発生しやすさに関係する可視光線透過率、像の鮮明さに関係する内部歪みなどの光学性能、傷への耐久性などが大きく異なります。

内部歪み比較
左:光学補正用メガネレンズ
右:ゴーグル用度付きレンズによく使われるポリカーボネート

メタクエスト2用度付きレンズキットセット内容

  1. クエスト2本体にマグネットでワンタッチで取り付けられる度付きレンズキット
  2. 専用収納ケース
  3. 取り付けマニュアル

クエスト2本体にあらかじめ付いている溝を利用しワンタッチで度付きレンズを取り付けいただけます。

取り付け方、瞳孔間距離の設定などは実際にメタクエスト2に度付きレンズキットを使用している店主が実機を使ってレクチャーさせていただきます。

そのほか購入するか聞いてから決めたいなど疑問・質問がございましたら、ページ下部から電話あるいはメールにて気軽にお問い合わせ、ご相談ください。
(メール送信後3日以上返信がない場合はお電話にてお問い合わせください。)

詳細は以下のバナーより販売ページを御覧ください

「日本でVRをもっと盛り上げたい」

革命的なVRゴーグル「Meta Quest2(メタ クエスト2)」が発売されたにもかかわらずPS5やSwitchに押され、日本ではあまり浸透していかないVR。

Oculusの創始者(現在は離れています)パルマー・ラッキー氏が日本のアニメ作品にVRの着想を得たと公言しており、日本とVRの相性はよさそうなのですが、2021年時点で日本のコンテンツシェアはわずか世界の5%(ソース)だそうです。

実際に体験してみないと凄さが第三者からわかりづらい、家が狭く場所をとれない日本の住環境などがその原因とされていますが、メガネ屋としては『近視系の人が多く、正しく視力矯正された状態でVRを体験できないから本来の見え方で見えていない人が多いためでは?』という気もしています。

VRを近視や乱視が残ったまま見ればぼやけてしまいますし、両眼バランスが取れ正しく両眼視していなければ立体的に見えません。

「メタクエスト2買ってみたけどVRって言われているほど凄くなかった・・。」
「メガネをいちいち掛けるのが面倒くさい。」

という方。

『本当のVRを体験してみませんか?』

一人のVRユーザー・ファンとしてその普及の一助になれば幸いです。

追記:お客様からの声 クエスト2度付きレンズキット販売させていただいて・・

おかげさまで全国から自分が想像していた以上のたくさんの方にクエスト2用度付きレンズキットへのお問合せ・ご注文を頂き、全国にはかつての自分と同じようにメガネを使ってVRをすることの不便さや見づらさを感じていた人がたくさんいたことに驚くと同時に、実際にお使いになった方から

ゴーグル装着時のぶつかり、鼻やコメカミへの圧迫が無いのはもちろん、上下左右にあった視界の歪みが消え去ってました。それがメガネで見た時と変わりない視力で再現できています。(クエストを通せば外したメガネを探すのも簡単)まだガッツリとゲーム等では試していませんが、間違いなくメガネ問題の完全解消になったと思います。
そして何より感動したのはその「いたれりつくせり」の造りでした。ジャストサイズで歪みのないしっかりとしたアタッチメントとマグネットによるレンズ着脱機構はユースシーンに最適で素晴らしいものでした。」

京都府 男性

「マニュアルもわかりやすく、簡単に取り付けできました。メガネなしでの装着で快適さが別物になりました!VRライフを満喫させていただきます。製作ありがとうございました。」

茨城県 男性

「超快適です!!これでゴーグルの付け外しのたびに、普段使いの細いフレームのメガネが壊れそうになる恐怖から逃れられます。私の知り合いも皆、本当に困ってますので、紹介しまくっているところです。」

東京都 男性

想像していた数倍快適で、メガネの適合性のせいで少し億劫になっていたVRの使用頻度が増えてより良いVRライフが送れそうです。本当に素晴らしい商品をありがとうございました。」

岡山県 男性

などの感想をいただき、当初趣味で自分のために作ったレンズキットから受けた感動が多くの人に共有されていること、本来の見え方でVRを楽しんでいる方が増えたことを認定眼鏡士兼VRユーザーとして大変うれしく感じています。

お求めいただいた方々のVRの楽しみ方もゲーム、動画鑑賞、VRchat、Vtuberコンサート鑑賞、フライトシュミレーター、プラネタリウム鑑賞などの趣味からオンライン学習、バーチャルオフィス、VR用ソフト開発などの教育、ビジネスまで本当に様々で、お客様から自分が知らないVRのコンテンツや楽しみ方をお客様から聞くことで「こんな楽しみ方があったのか」と刺激をうけることも数多く有り楽しませていただいています。

その一方でお作り頂いた方の度数分布として-4Dを超える中・高度近視や-1Dを超える乱視の方の割合が多く、人数的に一番多いはずの-2D以下の軽度近視の方の割合が非常に少ないです。

つまりVRゴーグルをするときに軽度近視の方はかつての自分のようにメガネを無理やりかけているか、メガネをせずに「VRすごいって聞いたけど、まぁこんなものか・・」と思いながらVRをしているのではないでしょうか?

-2Dくらいの自分や-0.75Dの実際お作り頂いたお客様など軽度近視の方でも十分にメリットを感じられますので、もっとVRの裾野が広げられる可能性があると思っています、ご相談いただければ幸いです。

New!こちらからオンライン予約も可能になりました。
今まで通りメール・電話でも承ります。

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