KUMORI291の概要
KUMORI291は2021年5月に発売が開始されたメンテナンスフリーのくもり防止コーティングとなります。
コロナ禍でマスクをするのが当たり前になった「新しい生活様式」でメガネレンズのくもりが今まで以上に問題となっている中、くもり止めを塗らなくてもレンズのくもりを防ぐKUMORI291が発売され、TBSの番組「王様のブランチ」で取り上げられるなど注目を集めています
くもりを防ぐメカニズム
くもり止め効果の秘密はその親水性です、近年のメガネコーティングはキズ・汚れを防ぐため水や油をはじく性質である撥水・撥油性を向上させてきました。
しかし水をはじくことでレンズ表面に細かな水滴ができやすくなり、光が水滴に乱反射していわゆる「くもる」状態をおこしやすくなるデメリットをもたらしています。
KUMORI291も含めくもり防止コートは撥水性とは逆にスポンジのように水を吸収する親水性を向上させレンズ表面に水滴を作らせないことでくもり防止を実現しています。
新コート「KUMORI291」のメリット
- メンテナンスフリー
今までのくもり防止コートはくもり止め機能を維持するために定期的に専用のクロスで拭く必要がありましたがそれが不要になりました - 幅広いレンズ素材・設計に対応
現在主流のレンズ素材1.6・1.67、単焦点から累進レンズまで幅広い設計で作成できます - 各種レンズカラーをつけられる
おしゃれカラーのアリアーテ、ブルーライトカットのレイガード435、HEVカットのクリアカット420に対応できます - 高いコストパフォーマンス
通常のコーティングに+2,200円でつけることができます
新コート「KUMORI291」のデメリット
- 傷がつきやすい
以前のくもり止めコートに比べ表面はだいぶツルツルになり汚れはふき取りやすくなっているものの、通常コートよりは慎重に扱う必要があります - くもり止め効果が永久に続くわけではない
約2年間でくもり止め効果はなくなります(もちろん2年も通常のメガネレンズとしては使い続けていただけます) - 反射防止コートがない
現在のメガネレンズのほとんどで使われる多層反射防止膜が使えないため、昔のノンコートのように蛍光灯などが反射します(下の比較画像参照) - くもり止めを含めた薬剤に弱い、水焼けしやすい
親水性の強い特性を持っているため薬剤の影響を受けやすく、水滴痕などがつきやすい
「KUMORI291」お勧めの活用法
今回のKUMORI291はこれまでのくもり止めコーティングに比べると格段に扱いやすくなっているものの、近年の傷防止コーティングなどに比べると欠点もあります。
ですので今までのコーティングのメガネを完全に置き換えるものではなく、普段用メガネを一本所持していただきながら、もう一本の選択肢としてこのコーティングを使ったメガネをお持ちいただくのがお勧めです。
幸いこのコーティングはお求めやすい低価格のレンズにも2,000円程度でつけることができるのでコロナ禍でレンズのくもりにお悩みの方ご検討ください。
また当店に実際のトライアルもございますので現物をご覧になりたい方はご相談いただければ幸いです。
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