お待たせいたしましたメタクエスト3用度付きレンズキット発売開始です!

フラリと立ち寄った横浜のヨドバシカメラで当時Samsungが自社製スマホGalaxyを使って展開していた今は亡きVRシステム『GEAR VR』のデモを体験して衝撃を受けたのが今から8年前の2015年。

それ以来VRの魅力に取りつかれ、オキュラスクエスト2を3年前の発売日に買った自分が眼鏡をしながらVRゴーグルを使うときに感じた見づらさ、うっとうしさ、面倒くささに辟易して自分用に作ったクエスト2用度付きレンズキット。

あまりに使い心地が良かったので自分と同じ悩みを抱えたVRユーザーにも使っていただきたいと思い、2021年の春に販売を開始しました。

正直言って「月に1個売れればいいかな・・」という軽い気持ちで販売を始めたのですが、多くのVRファンの方々に喜んでいただき北は北海道から南は九州・沖縄まで多くの方にご注文をいただきました。

2021年当時はまだコロナ禍が続いていましたが、ご来店いただいたお客様とVRの将来やお勧めのコンテンツなどをお話しするのも本当に楽しく心の支えになりました。

↓2年半前のクエスト2レンズキット発売の経緯などはこちら

そしてクエスト2発売から3年後の2023年10月には2の後継機、クエスト3がついに発表されました。

クエスト2ではオマケ程度だったMR機能の大幅な強化、新型チップSnapdragon XR2 Gen2、パンケーキレンズの採用など名機クエスト2の正当後継として十分に期待を感じさせるもので発表を見てワクワクが止まりませんでした。

いよいよ発売日、私はもちろん予約して手に入れましたが残念ながらクエスト3になっても私の頭の形状が悪いのかメガネを掛けたままでのうっとうしさや面倒臭さはあまり変わりませんでした。クエスト2用のレンズキットはレンズ部の構造が全く違うため使い回すことができません。

そこでサードパーティーのアタッチメントを中国から取寄せ、まず自分用に度付きレンズキットを製作。

Half Life AlixやBeat Saber、ピストルウィップなどのゲーム、Amazon Prime Videoなどの動画、VR chatなどで実際に使用した上で、やはりVRゴーグルはメガネを掛けてやるより度付きレンズキットの方が圧倒的に快適ということをあらためて実感しクエスト2の時と同様に販売させていただくことにしました。

度付きアタッチメントがメタクエスト3に必要なわけ

クエスト3を含めVRゴーグルは眼前に配置された強力な凸レンズにより、レンズの物体焦点より手前に配置されたVRゴーグル内のわずか2~3センチのディスプレイに映し出された画像の正立虚像を見ることになります。

正立虚像は数m先に拡大投影されるため、使う人の目に屈折異常、つまり近視や乱視、遠視などがあり現実世界で遠方の視力が不良の場合はVRの世界でもよく見ることができません。

そのためVRをフルに楽しむためにはその屈折異常を矯正する必要があります。

VRゴーグルの光学的仕組み。
VRゴーグルに内蔵された凸レンズの物体焦点内に小型のディスプレイを置くことで
ディスプレイに移った映像の拡大された正立虚像を見ています。

-2.00D程度の軽度近視眼での比較(イメージです。)
(左)裸眼での見え方
(右)度付きレンズキットでの見え方
中央のスライダーを左右に動かすことで比較できます。


もちろんレンズキットを使わずにメガネをすることでも現実世界同様にVR時の屈折異常を矯正し、視力を向上させることができます。

しかし、メガネを使用する場合は狭いVRゴーグル内でフレームが押し付けられ曲がったり歪んだりすることで目と度付きレンズ、クエスト3本体レンズ間の相対的な位置が不安定になり、処方されている度付きレンズ本来の見え方にならないことがあります。

またビートセイバーやボクシングなど身体を動かす系のアプリをやると息でレンズが曇りますし、フレームが本体のレンズに接触して傷をつける可能性もあります。なによりメガネかけること自体が面倒くさい・・。

それに対して、度付きレンズキットを使用するとクエスト3本体のレンズに対する目と度付きレンズの位置が固定されているのでレンズの光学性能を安定して引き出すことができるようになり、より鮮明な見え方期待できますし、装用感の向上や顔面をクエスト本体のレンズにより近づけられることにより視野角も拡大するなどメガネ使用時に比べて多くのメリットがあります。

クエスト3レンズキット概要

自身がVRのヘビーユーザーでもある1級眼鏡作製技能士が最高のVR体験のために通常の眼鏡作製とほぼ同様の視力検査(約45分)を行い、メタクエスト3用の度付きアタッチメントを加工・作製いたします。

当店の度付きレンズキットはクエスト3本体のレンズに直接取り付けるタイプのため、フレーム型の前枠を使う度付きレンズキットに比べて、本体レンズと度付きレンズの相対的な関係が常に一定で光学性能が安定する、度付きレンズのサイズを小さく薄くできるなどのメリットがございます。

価格

レンズキット本体1,400円
レンズ(HOYA ニコン・エシロール 東海光学の眼鏡用光学補正レンズ)10,560円~
コーティングオプション(傷・帯電防止、ブルーライトカット(HEV)などをご希望の場合のみ)+3,520円~
レターパックプラス配送料(完成したレンズキットの配送をご希望の場合のみ)+520円
合計11,960円~
メタクエスト3レンズキット価格目安
-9.00以上の強度近視にも対応いたしますが
近視・乱視が強度、遠視系の場合は度数により特注料金がかかる場合がございます
詳細はお問合せください。
現時点ではプリズム対応はしておりません。

納期

ご入金確認後、1級眼鏡作製技能士がレンズ発注加工を行い、翌営業日~3営業日でお渡しor発送予定です。
(強度などでレンズがメーカー在庫範囲外の場合は特注対応となり1週間ほどかかります。)

使用レンズ

ダイビング用度付きゴーグルなどで使用するポリカーボネートではなく通常の屈折異常補正眼鏡と同じくHOYA、ニコン・エシロール、東海光学など国内一流メーカーの低反射マルチコート採用レンズを使用します。

また-9.00D以上の強度近視にも対応いたします(近視と乱視の合算-14.50Dの製作実績あり、詳しくはご相談ください。特注対応になる可能性があります)

お客様のご希望により帯電防止(=ホコリ付着防止)キズ防止コーティング、ブルーライトカット(VR用はHEVカット)にもオプションで対応いたします。

製作後、取りにいらっしゃるのがご面倒な方はご自宅への郵送(レターパックプラス使用 実費520円)も行っております。

ご来店いただけるお客様へのお願い

最高のVR体験を目指して、メタクエスト3レンズキットの作製にも1級眼鏡作製技能士による通常の眼鏡作製とほぼ同様の視力検査を行いますので最短で45分ほどのお時間を頂いております。
そのため先約のお客様やご予約と重なってしまった場合、お待たせもしくはお断りをすることになってしまいますので遠方よりご来店のお客様は特に以下のバナーより来店のご予約にご協力をお願い致します。
メールや電話でのご予約も可能です。(メール・電話でのご予約の対応は当店営業時間内となります。)

上記ウェブ予約サイト
もしくはメール・電話での御予約にも
対応いたします。

遠方にお住まいの方の通販について

遠方にお住まいなど当店にご来店いただけない場合は通販も行っております。

通販ご希望の方は以下のお問い合わせより氏名と題名に「クエスト3レンズキット」と記載の上、本文空欄でメッセージを送信ください。

発注方法の詳細について返信させていただきますのでご検討いただければ幸いです。

お気軽にお問い合わせください。045-731-2802営業時間 9:30-19:00 [ 水曜日定休 ]

お問い合わせはこちら

最後に

Oculus RiftやHTC VIVE、PSVRが発売された2016年以降、毎年のように「今年こそVR元年だ!」と言われて早7年、クエスト2で拡大したVRユーザーの裾野を更に拡大すべく投入されたメタクエスト3ですが価格が74,800円~とクエスト2販売開始の価格の約2倍という価格もあって正直2020年ほどの盛り上がりはメディアの取り扱いも含めまだありません。

以前クエスト2を購入したお客様に聞いても「まだ様子見」「高すぎる・・」という声も少なからずあります。

ただメタクエスト3自体は画像の美しさも含め確実に進化しています。度付きレンズキットで適切に屈折異常を矯正した際の画質は

クエスト3>>(越えられない壁)>>クエスト2

だと思います。また本体レンズがフレネルレンズからパンケーキレンズへの変更されたことにより、暗い画面の時に見えたフレネルレンズ特有の渦巻模様が無くなったり、フロントヘビーだった重量バランスが改善され装用感がよくなったりと画質以外にも改善されたところも多くあります。

また前回クエスト2度付きレンズキット販売ページでも触れましたがOculusの創始者(現在は離れています)パルマー・ラッキー氏が日本のアニメ作品にVRの着想を得たと公言しており、日本とVRの相性はいいはず!3年前も言いましたが更に進化したメタクエスト3で

より多くの人にその凄さを実感していただきVR普及の一助になれば幸いです。