Meta Quest3(メタクエスト3)着弾！メガネ屋的視点からのファーストインプレッション
メタクエスト３ついに発売
いよいよ名機メタクエスト2の後継VRゴーグルメタクエスト3が発売されました。
自分はヨドバシカメラのオンラインストアでMeta Connect 2023での発表当日に予約したのですが１０月１０日昼過ぎには届きました。
本当は明日の休みに使い倒したいのですが、明日は年に一度国内最大のメガネ展示会iOFTにいきますので多分無理。
お店の合間をぬって初期設定といくつかのアプリを起動しての感想を書きたいと思います。
メガネユーザー的にクエスト3はどうなのか？
クエスト2は「ゴーグル内部が狭い」「頭部に固定するヘッドバンドがチープ」「瞳孔間距離調整が3段階しかない」などメガネユーザーに厳しい製品でした。
発売当初、近眼の私はVR専用のメガネを作りプレイしていましたが「曇る」「ずり落ちる」「圧迫感がある」などあまりにつらいため自分用に度付きのレンズキットを作製するほどでした。
クエスト3はレンズ部の形状が違うためクエスト2で使った度付きレンズキットが使えません。
そこで度付きレンズキット作製の前にクエスト2のために作っていたメガネを装着してクエスト3を試してみました。
まずクエスト３で良くなった点は瞳孔間距離の調整です。3段階から1mmずつの調整が可能になりゴーグルを装着し実際の見え方を確認しながらの調整が可能になりました。
概ね遠く用もしくは常用眼鏡の瞳孔間距離にあわせると一番良く見えますがメガネ屋でもない限り自分の遠用PDなんてわからないのでクエスト2ではメガネ屋さんに聞くか、自分で測定するしか方法がありませんでした。クエスト3は自分で一番見えるところに合わせることができます。ここは大きな改善点です。
その一方でメガネを掛けてクエスト3を装用したときの装用感ですが、自分は正直クエスト2と変わらず快適とは思えませんでした。。
個人的にはヘッドバンドの後部がY形状変更され、パンケーキレンズ採用での本体薄型化でクエスト２のフロントヘビーの重量バランスが改善されたことでメガネ時の装用感が改善するかと思ったのですが残念ですが少なくとも自分の頭の形状ではクエスト２より改善されているように感じられません。
まずヘッドバンド形状は変更されているものの自分の頭の形状が悪く個人差もあると思いますが、キツめに閉めないとクエスト３本体がズルズル落ちてきてしまいます。
キツめにバンドを締めてもメガネをつけていなければ特に問題はないのですが、メガネを掛けてしまうとゴーグル内部が狭いためメガネに顔が押し付けられるのが苦痛で長く掛けてられません。
かといってヘッドバンドを緩めに装着すると本体がずり落ちてきてしまい、本体レンズとメガネレンズの光学中心がズレて映像が鮮明に見えません。
なるべく本体に傷をつけないように
アセテート製の小ぶりなフレームを使用
これでもヘッドバンド締めるときつく感じます
現在主流のレトロな大型フレームだとなおさら
クエスト３自体は円安で価格が高めになってしまった事以外はクエスト2の正当後継として素晴らしい製品だと私は感じています。
少し触っただけでもクエスト3の売りであるパススルーカメラを駆使して境界線を引かなくても初期設定が完了することに技術の進歩を感じましたし、MR技術のデモ的な立ち位置のゲーム『First Encounters』はMRにあまり期待していなかった自分ですら今後どんなすごい体験ができるのだろうとワクワクさせてくれています。
ただクエスト2同様あまりメガネ装用者のことは考えておらず、度付きレンズアタッチメント前提なのかもと感じました。クエスト2同様に公式での度付きキットの発売もおこなっているようですが、なんとかクエスト3でもサードパーティーのパーツが入手でき作れるようになるとうれしいですね。
クエスト３度付きレンズキット製作について
2023.11.7
昨日中国からサードパーティーのクエスト３用のアタッチメントが到着し現在、試作品を制作中です。
クエスト2の時と同様に、一人のユーザーとして実際にクエスト３で使用し納得できる出来となりましたら販売させていただく予定です。
2023.11.11 追記
先日到着したアタッチメントで自分用に試作品を作製し、数日掛けてAmazon Prime ビデオなど映像系からビートセイバー、ピストルウィップ、Half-Life: Alyx、Creed Rise to Glory(ボクシング)などのゲーム系、VRチャットなどを一通りやってみました。
やはりメガネ掛けてやるより圧倒的に楽です、クエスト３本体がずり落ちないようにヘッドバンドを少しキツめにしても顔面にメガネが押し付けられないのでVRゴーグルを付けているのが苦痛になりません。
また見え方も狭いゴーグル内でメガネを使った見え方より、アタッチメントの方が度付きレンズのポジションがきちんと眼前で安定しているからか文字などの見え方が鮮明です。
他にもメガネの場合本体レンズに傷つけるのが怖いので内蔵式のメガネスペーサーを一番顔から遠い距離にしていましたが、度付きレンズキットだとその心配がないので一番顔に近づけることができ、より広い視野角でVRを楽しめるので没入感が増します。
メガネだと本体レンズに傷つけそうでできませんでしたが
レンズキットを使えば最も顔に近づけることも可能。
（レンズ度数が強度の場合コバが顔に接触しできない可能性あります。）
完全な私の主観ですが、同じ度数のレンズで比較して
クエスト３＋度付きレンズキット＞＞クエスト３＋メガネ≧クエスト２＋度付きレンズキット＞＞クエスト2＋メガネ
のイメージです。
この見え方でしたらVRファンの方々にお使いいただくメリットが十分にあると私は感じましたのでこのアタッチメントを使用することに決め、パーツを発注させていただきました。
アタッチメント到着までの期間および取付けマニュアルの作製、ケース調達などを行いトラブルが無ければあと2週間ほどかかる予定です。
その際にはウェブサイトで告知させていただきますのでよろしくお願いいたします。
2023.11.15 クエスト3度付きレンズキットの販売を開始いたしました！
詳細は以下の販売ページを御覧ください。
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