VRゴーグルを使って運動不足を解消できる!?

一介のVRファン件1級眼鏡作製技能士が横浜の下町の片隅からお送りするちょっとVRが便利に楽しくなるコラム第6弾。今回のテーマはメタクエストのフィットネスツールとしての可能性です。

私はメガネ店を経営しているので営業日は基本的にお店で座り仕事をずっとしています。そのためスポーツクラブへ行くなど意図的に運動しなければ一日に歩いた歩数は3000歩未満で完全に運動不足・・。

仕事でPC作業が多い方や在宅でのリモートワークをしている方も同じように運動不足を感じている人もいるのではないでしょうか?

とはいえ仕事が終わったあと疲れた体を引きずってスポーツクラブやランニングなどに運動しに行くのも面倒。

そこで今回のコラムではメタクエストを使った運動がオススメというお話です。

フィットネスツールとしてのメタクエストの特徴と利点

メタクエスト3と2はスタンドアロン型のVRヘッドセットであり、Air Linkを使えばケーブル不要でPCと接続できるので自由に動くことが可能です。

私自身はケーブルの有り無しはVR体験には非常に重要だと感じていて、ケーブル接続しながらフィットネスやアクションなどのVRアプリをプレイすることは日本の狭い住環境では無理だと思っています。

しかし、有線接続不要なメタクエストであれば面倒なケーブルに束縛されることなく心置きなくエクササイズに集中できます。

自宅で運動しても息が上がり、汗をかくほど自分を追い込むことはなかなか難しいと思うのですが、メタクエストを使えば従来のジムやフィットネスクラスでは得られないVR最大の特徴である没入感の高いエクササイズ体験をすることができるので自宅の部屋で汗だく、ヘロヘロになるまで運動の強度を上げることができます。

筆者の独断と偏見によるおすすめのフィットネスアプリ

Pistol whip(ピストルウィップ)

音楽に合わせながら銃で敵を打ちながら進んでいく、VRベルトロールシューター。

純粋な意味でのフィットネスアプリではないですが、敵が撃ってくる弾丸を映画マトリックスばりに避ける必要があるためスクワットのような動きが強要される、撃たれる前に敵を素早く撃つ必要があるためかなりの運動量。初めてプレイしたときは翌日下半身が筋肉痛になり、歩くのさえ辛くなりました。

映画『男たちの挽歌』のチョウ・ユンファ、『ジョン・ウィック』のキアヌ・リーブスばりにピストルを撃ちまくれますので何よりゲームとして楽しいです。

ビートセイバーと違いクロスバイに対応しており、収録されている楽曲がすべて無料であることもオススメできます。

PowerBeatsVR (パワービーツVR)

こちらは正統派VRフィットネスアプリ。

音楽に合わせて障害物を避けながら、前方から飛んでくる玉(?)をパンチやハンマーなどで破壊していく内容です。

フィットネスアプリですので難易度を最高まで上げると運動負荷が半端ないです。

やや単調な面もありますが、手っ取り早く運動したい方にはピッタリです。

Creed Rise to Glory(クリード ライズ トゥー グローリー)

シルベスター・スタローン主演の映画ロッキーの続編、Creed(邦題:クリード チャンプを継ぐ男)を元にしたボクシングゲーム

あのロッキーやアポロ、ドラゴとVR世界でボクシングで戦えるという、映画ロッキーを知っている世代には夢のようなゲーム。

難易度をハードにすると相手のパンチをブロックしたりダッキングして避けながら、こちらのパンチを100発くらい浴びせないとノックアウトできないためかなりの運動量。

映画を見たことない人にとってはただのボクシングゲームになってしまうのが残念ですが、見たことが有る人にとってはボクサーそれぞれの見た目やちょっとしたパンチのモーションが似ているのでテンション上がります。

VRフィットネスの利点

1.楽しい!

これ一番重要!ゲーム要素や仮想環境の利用により、『運動しなきゃ・・』という義務感ではなく運動することがゲーム感覚で楽しくなり、モチベーションが持続しやすいです。

様々なアプリを楽しむことでマンネリや単調な運動を避けることができ、長期間にわたりエクササイズを続けやすくなります。

2.全身運動になる!

VRフィットネスは、アプリによりますが上半身だけでなく思いの外、全身を使った運動を促されます。

まさかVRゲームで翌日下半身がバキバキに筋肉痛になるとは思いませんでした。

これにより、有酸素運動だけでなく、筋力トレーニングや柔軟性向上にも効果があると思います。

3.アクセスの容易さ

自宅の自分の部屋で手軽に使用できるため、毎月ジムの会費を払わなくていいですし、いちいち行く手間や時間、交通手段を必要としません。

VRゴーグルさえ装着すれば15分から20分でかなり自分を追いこむことができ、高い強度で運動できますし、忙しいライフスタイルの中でもエクササイズを取り入れやすくなります。

VRフィットネス実際の運動量

VRフィットネスをしたときの運動量はどのくらいなのか、Xiaomiのスマートバンド7でVRゲームピストルウィップをハードモードで4曲(途中ゲームオーバー含む)プレイしたときの運動データとスポーツクラブに行きランニングマシンで2キロを時速9.5キロほどで走ったデータです。

ピストルウィッププレイ時のデータ

2kmのランニング時のデータ

個人差もありますし、運動内容、運動時間も1分ほど違いますので参考程度ですがピストルウィップをしているときのほうが運動強度が高いのはおわかりいただけると思います。

ちなみにやってて楽しいのは断然ピストルウィップです。

まとめ

実際にフィットネスツールとして使っていると、メタクエストは、VR技術を活用したフィットネスツールとして、現代人のエクササイズ体験を大きく変える可能性を秘めていると実感しています。

VRゴーグル特有の没入感、高いモチベーション維持効果、全身運動の促進、そしてアクセスの容易さから、性別や年令、住んでいる場所などを問わず多くの人々にとって理想的なエクササイズをローコストで提供できるツールではないでしょうか?

将来VRゴーグルの技術の進化と共に、さらに楽しく没入感の高いフィットネス体験ができるかもしれません。

私は認定補聴器技能者でも有るため高齢者の方々とお会いする機会も多いのですが、高齢化社会を迎えている日本において問題となっている運動器の障害によって日常生活に支援や介護が必要となるロコモティブシンドロームや寝たきりの予防にもなるのではと個人的には期待しています。


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